中部心理相談員会のご紹介

「心理相談員はまず “こころ” の受けとして」
--- そのための自己研鑽の場です --- 
中部心理相談員会  会長  加藤 秀平

 
 昨今の、多様で複雑な社会情勢を反映していろいろな悩みが持ち込まれます。
 「心理相談員」は日頃から相談者に寄り添い難題に立ち向かいながら研鑚に励んでいます。ここに「心理相談員」及び「中部心理相談員会」について概要を説明し、広くご理解とご支援をいただきたく存じます。 

心理相談員とは・中部心理相談員会とは

心理相談員とは

1、厚生労働省の健康保持増進のための「トータル・ヘルスプロモーション・プラン(THP)」の一環として昭和63年から労働安全衛生法に基づき、メディカルチェックや運動指導など、身体面の健康保持推進と並んで「心の相談」「メンタルヘルスケア」の役割を担うべく「心理相談員」が誕生しました。
 その後、今日に至るまで、その基本的な考え方は変わりませんが、社会(職場)環境は著しく変化し、心身の健康障害を招かざるを得ない状況が働く人々を取り巻いております。  

2、こうした状況下において「心理相談員」の果たすべき役割は一層重要となり、今日では、個人のレベルから組織へと拡がってきております。
 こうした中において、そのニーズにこたえるべく「心理相談員」は一人ひとりの資質向上及びスキルアップのためにたえず研鑚を続けることが求められます。

3、心理相談員になるには、中央労働災害防止協会(以降「中災防」という。)が実施する3日間の「心理相談専門研修」の受講が必要です。また、この心理相談専門研修を受けるには受講資格が必要です。

中部心理相談員会とは

1、心理相談員会は、平成16年より全国組織体制から各地域の特性を重視し、全国6地域(従来6支部)が各々独立した形で運営することになり、中部心理相談員会としては16年目を迎えております。

2、会員の構成
 現在、会員の職域や職種も広がり、医師、弁護士、臨床心理士、労働安全衛生コンサルタント、心理相談員、保健師、看護師、社会保険労務士、産業カウンセラー、衛生管理者、人事・労務担当者、中小企業診断士、管理栄養士、介護福祉士他等、多様な専門分野の会員により構成されていますが、それぞれの専門分野活かしながら心理相談員として「心のサポート」をするものとしての知識・技術を深めるべく研讃に励んでおります。
 また、本会は中部7県(愛知・岐阜・三重・静岡・石川・富山・福井)の会員で組織されています。

3、事業内容
 本会の目的を達成するために、次の事業を行います。
・THPの事業に関する事項
・メンタルヘルス・ケア業務に関する事項
・心理相談に関する事項
・会員の研究及び研修に関する事項
・その他必要と認められる事項

4、活動
 中部心理相談員会における事業として定期的にレベルアップ研修会及び事例検討会を開催しております。
 研修会の内容につきましては、毎年「レベルアップ研修会のご案内」を発行しご案内させていただいています。心理相談員としてメンタルヘルス不調者に対し職場等でどのように対応したらよいか等々、具体的な事例を検討することによって職場へ持ち帰って適用できるよう心理相談員としてのレベルアップ研修を実施しております。
 また心理相談員が必要とする、メンタルヘルスの進め方・メンタルヘルス教育・事例検討・産業組織・労働行政の動向・関係法令など、幅広い専門分野にわたる研修を受講することができます。
 現在、会員の職域や職種も広がり、活動分野も拡大してきております。このような状況の中で、中部心理相談員会は働く本人はもとより、その職場や家族、また広く地域社会に貢献できる会員の育成、並びに資質の向上を目指し、研修会活動を続けております。
 また更なる中部心理相談員会の発展と向上のために、名古屋地区のみならず中部圏へ活動を広げ、現在は北陸エリア、静岡エリアにおいても研修会を定期的に開催しております。
 なお、中災防が規定する3年毎の心理相談員の資格更新の際に6単位研修実績が必要ですが、本会の研修で単位を取得することができます。

5、会員及び会費
 中部心理相談員会は従来、中災防の心理相談専門研修終了後、入会していただいておりましたが、一人でも多くの方に入会いただき、社会のニーズにこたえるべき活動を広く展開していきたいと考えています。
 以下の①~④のいずれかに該当する方が入会可能です。
①中災防の行うTHP指導者としての心理相談専門研修の修了者
②将来THP指導者として心理相談専門研修を受講する予定で、本会の趣旨に賛同する者
③人事労務及びメンタルヘルス関係業務の担当者
④その他メンタルヘルス及び心理相談に関心がある者

6、顧問・相談役・関係諸機関

 本会は行政、法学、産業医学、心身医学、精神医学、心理学などの幅広い領域の先生方や関係諸機関のご指導・ご支援をいただいております。

7、全国心理相談員会は平成16年度より地域毎に独立運営することになり、地域に根ざした活動を進めておりますが、本会の目的を達成するために、各地域の心理相談員会代表者の情報交換・交流の場として「心理相談員会連絡協議会」が設立され、事務局は 、各地域心理相談員会代表者が2年ごとの輪番制で担当することになっております。

8、今後の取り組み
・当会と会員相互の発展と向上のために中部圏へ活動を拡げていくと共に、目まぐるしく移り変わる社会環境の変化に対応し社会のニーズに応えるべく、心理的側面から福祉の分野、地域社会への貢献に連携するような活動を進めていくことを考えてまいります。
・4つのケアを中心に専門家へのリファーとストレス・マネジメントに関わる指導の研修等を継続的に実施してまいります。
・メンタルヘルスに関する研修会として、職場のメタルヘルス・傾聴・コミュニケーション等、企業への講師派遣もご要望に応えて行きます。

 そのために、労働局・愛知産業保健総合支援センター・中部安全衛生サービスセンターをはじめとした多くの先生方のご指導とご支援をお願いしています。

中部心理相談員会
(愛知・岐阜・三重・静岡・富山・石川・福井)

 中部心理相談員会は中部地方7県の会員から組織されています。


【会   長】 加藤 秀平 医療法人 順秀会理事長
【事 務 局】 井上 洋一 愛三西尾法律事務所 代表弁護士 
TEL 0563-53-0220 FAX 0563-53-0222
E-mail inoue@aisan-law.jp

 中部心理相談員会は会長に加藤秀平医師をお迎えしています。
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